不動産の「買い取り」と「仲介」って何が違うの? ~不動産の売却ならめぐる不動産~

query_builder 2022/04/22
千葉_不動産売却

こんにちは。
一都三県をメインに、相続した不動産などの売買、仲介を行っている、めぐる不動産の政岡です。

不動産を売却する場合、大きく分けて2つのパターンが有るのはご存じですか?

1つは「買い取り」そしてもう一つは「仲介」です。

…前回軽く触れていますので、ご存じですよね。
でも、それぞれの単語自体はご存じでも、具体的にどう違うのかは以外とご存じ無いのではないでしょうか?

と、いう事で今回はこの不動産を売却する際の「買い取り」と「仲介」のお話しをさせていただきます。


何かを「売却」した経験は有りますか?
多くの方は、本・ゲーム、車、貴金属あたりは経験があるのではないでしょうか?

もちろん、上記の物も「仲介」で売却する場合もあるかもしれません。
ですが、基本は買い取り。メルカリやヤフオクなんかの個人売買は別として、お店に買い取ってもらう形が一般的ですよね。



不動産の場合は、買い取りと仲介にそれぞれにメリット・デメリットが有ります。

両者の違いご理解いただいた上で売却活動を進めていきましょう。

●それぞれのメリット・デメリット

●買い取り

…不動産業者に買い取ってもらう方法です。
・メリット
 仲介手数料がかからない。
 決済(お金を受け取る)までが、仲介に比べると早い事が多い。 →買い替えなどの場合はスケジュールが組みやすい。
 周囲に知られたくない場合は売却の事実を伏せておきやすい。
 場合によっては設備の不備があっても責任問題にならない。
 残置物が有っても、そのまま買い取ってもらえる場合がある。

・デメリット
 仲介と比べると、金額が低くなる傾向がある。

●仲介

…不動産仲介業者に依頼して買主を探してもらい、見つかった買主に物件を売却する方法
・メリット
 買い取りと比較した場合、金額が高くなる傾向がある。
 →希望の金額で売り出すことが可能。

・デメリット
 仲介手数料がかかる。
 買い手が見つかるまで時間が掛かる場合がある。
 契約に至っても、買主のローンが不承認になったりで白紙になる場合がある。
 残置物の撤去や、設備不良の修理を求められる場合がある。
 契約不適合責任(瑕疵担保責任)の責任を負わなければならない。


ざっとそれぞれのメリット・デメリットを上げさせていただきました。
次に、それぞれの項目をもうちょっと踏み込んで説明させていただきますね。

それぞれの注意点

◆仲介手数料の有無

おそらく、ここが一番大きな点だと思います。不動産を売却するのですから当然、受け取れるお金は少しでも高い方が良いですよね。

 ・買い取り 無し

  不動産業者に買い取ってもらう形ですから、当然仲介手数料は掛かりません。


 ・仲介 有り

  物件の成約価格にもよりますが、基本的には物件価格の3%+6万円と消費税が掛かるため、100万円以上必要になる場合もあります。

この差と、その他の条件を加味して、どちらがベストなのかを選択する必要が有ります。

例えば…成約価格が
 買い取りの場合 3,500万円
 仲介の場合   3,800万円
だとします。差額は300万円です。これだけ見ると、圧倒的に仲介の方が良いかと思いますが、

手数料を考慮した場合
 買い取りの場合 3,500万円
 仲介の場合   3,800万円-仲介手数料132万円 = 3,668万円
差額が約168万円まで変わりました。それでも金額的な差は大きいです。
そこで、この後に説明する部分も加味してご自身にとってどちらが良いのかを選択することになります。

◆決済(お金を受け取る)までの期間

 ・買い取り ~3か月程度

  場合は業者が購入→基本は業者が現金で購入してくれます。契約してから手元に現金が入ってくるまでの期間は非常に短い事が多いです。
 
 ・仲介 6か月~1年程度 

  基本的には一般の方が購入しますので、ローンを組んでの購入が多いです。当然、金融機関からお金を借りるまでの期間にタイムラグが発生しますので、時間が掛かる傾向が有ります。また、契約後にローンの審査が通らずに契約が白紙になる…振り出しに戻る場合もあります。

◆不動産を売却することが周囲に知られるか

 ・買い取り 知られにくい 

  業者が直接買い取るため、引き渡しまで周囲に売却のことがバレる事は非常に稀です。周囲に知られるタイミングは「ご自身の引越し」や「買い取った業者がリフォーム等を行う」タイミングが多いです。


 ・仲介 知られやすい

  広告を出して宣伝するようなものですから、当然周囲の方も知ることになります。住んでいる状態で売却活動を始めた場合、近隣の方に「いくらで売りに出しているか」を知られてしまうことになります。

 売却活動をしていることを知られたくない。いくらで売れたか知られたくない。
 などの場合は気を付けた方が良いです。
 極力知られないで進める方法も無いわけではないので、不動産業者に相談してみることをオススメします。

◆責任問題

 ちょっと難しい言葉ですが「契約不適合責任(瑕疵担保責任)」というものがあります。
 建物の目に見えない不具合(シロアリの被害・給、排水管の故障)など、一見すると分かりにくい部分の不具合が起きた場合の責任です。

 ・買い取り 原則なし

  相手は不動産のプロですから、責任を免除する契約にしてもらえる場合がほとんどです。


 ・仲介 売主が知ってから1年間

  原則としては、買主がその瑕疵を知ってから1年間は売主が責任を持つことになっています。
注意点はこの「知ってから」という部分ですよね。期間が非常に曖昧です。
つまり、契約・決済が終わった後に不備が見つかった場合、修理費用などを負担しなければならない場合が有ります。

◆残地物

 相続した不動産を売却する場合に多いのが残置物の問題です。貴重品は別として、残された家財道具の撤去は非常に大変ですよね。


 ・買い取り 撤去不要 

  対象の不動産を購入した不動産業者が撤去を行ってくれる事が多いです。手間は掛かりません。


 ・仲介 原則は撤去の必要あり

  購入者の意向にもよりますが、残ったまま購入するという方は圧倒的に少ないです。物はすべてなくなった状態での引き渡しが原則ですので、撤去に手間と時間、場合によっては費用も掛かってしまいます。

◆その他

この他にも、戸建てや土地の場合は隣地との境界確定。
どう見ても修繕が必要な箇所が有る(外壁の大きなひび割れ。)など。
買い取りの場合は、基本的に不動産業者が購入した後に自社で対応しますので、そのままでOKな場合がほとんどです。
当然、その費用分が物件価格から差し引かれる場合が有ります。
仲介の場合は事前に費用負担をしなければならなかったり、金額交渉の材料とされる。なんて事もあります。

結局どっちが良いの?

仲介と買い取り、どちらが良いのか?

繰り返しになってしまいますが、
買い取りがオススメの方
・早く現金化したい。
・売却後の煩わしい責任問題は避けたい。


仲介がオススメの方
・時間が掛かっても高く(希望価格)で売りたい
・多少のリスクは許容できる。

という形です。
そして、私個人的な見解としては、仲介で期限を決めて様子をみる。→ 期限までに売れなければ買い取りを検討する。という流れが売主側としては一番納得する価格での不動産売却に繋がると思います。

この際の注意点としては、「買い取り」と「仲介」の両方に対応してもらえる不動産業者に依頼するべきでしょう。
不動産業者には仲介に特化した会社、買い取りを専門にしている業者も存在します。

どちらも、専門的に行っているため非常にきめ細かい対応などが期待できますが、反転、得意とする分野以外は弱い会社が存在するのも事実です。

仲介→買い取りへと売却方針を切り替える際、担当する不動産業者を変えてしまうと物件の売却がスムーズに進められない恐れもあります。

それならば、最初からどちらも対応が可能な不動産業者を選んでおいた方が結果、満足ができるはずです。



めぐる不動産では、不動産の売却にかかる費用や流れなどのご質問、ご相談を随時受け付けております。
仲介、買取どちらも対応しておりますので、それぞれの違い等も含めてご相談ください。
相談費用は無料。方法も対面以外にメール・TEL・web(zoom等)など、ご希望や都合に合わせてお選びいただけますので、どうぞお気軽にご連絡くださいね。

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株式会社めぐる不動産

住所:東京都文京区湯島3丁目28-1 エリートイン湯島206号室

電話番号:0120-508-004

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